研究分担者 |
立石 章 大成建設(株), 設計部, (研究職)課長
山下 聡 北見工業大学, 工学部, 助教授 (00174673)
三浦 均也 北海道大学, 工学部, 助教授 (40190582)
三浦 清一 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (00091504)
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研究概要 |
地震や波浪などにより繰返し載荷を受ける地盤や地盤-構造物系の挙動を解明することを目的として, 1.多機能中空ねじり試験装置を用いて荷重制御と変位制御の液状化試験を行い,変位制御液状化試験の適用性を検討した。 (1)荷重制御の三軸液状化強度は,供試体の構造特性の影響により三軸伸張条件で弱い供試体ほど液状化強度が低くなるが,変位制御では構造特性が液状化強度に及ぼす影響は少ない。 (2)荷重制御と変位制御の液状化試験結果の関係は試料や試験法(三軸,ねじり)に依らずほぼ一義的な関係が得られ,変位制御の液状化試験からも通常の荷重制御による試験での液状化強度をある程度推定できる。 2.二次元平面ひずみ模型試験土槽装置を用いて,波浪場における基本的な外力の組合せ条件の下で支持力変形特性を調べた。 (1)一連の繰返し鉛直,水平載荷試験から,模型試験の流動破壊は,要素試験での非排水せん断挙動(液状化特性)と類似の考え方で結果の整理が可能であることがわかった。 (2)消波構造物のような繰返し鉛直・水平載荷を受ける構造物の周辺地盤では間隙水圧の上昇がみられる。また,発生間隙水圧と沈下挙動の間には載荷パターンの相違(破壊モードの違い)によらず,一義的な関係が存在していることが示された。これらの結果より,その破壊はいわゆる液状化がもたらす沈下によるものではなく側方流動によるところが大のようである。
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