• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

白山山系の脊染を形づくる巨大尾根の超大規模スベリ・崩壊の3次元岩・水連成安定解析

研究課題

研究課題/領域番号 06555137
研究機関金沢大学

研究代表者

太田 秀樹  金沢大学, 工学部, 教授 (80026187)

研究分担者 飯塚 敦  金沢大学, 工学部, 助教授 (40184361)
キーワード3次元安定解析 / スベリ岩体 / 不連続面 / 地下水位 / 岩・水連成問題
研究概要

白山山系における超大規模スベリ・崩壊現場に,3次元岩・水連成安定解析手法を適用する.本年度に実施された研究課題およびその成果の要約は以下の通ちである.
1.3次元岩・水連成安定解析手法の拡張とキャリブレーションを行った.3次元岩・水連成解析プログラムにおける岩体の記憶方法を工夫することによって,通常のUNIXマシンで1億個以上の岩体の細部分化を可能とした.次いで過去のスベリ現場の解析を行った.
2.白山山系甚之助谷左岸側に過去にすべった実績がある.これを対象に,シンウオールチューブにてスベリ粘土を採取し,一連の等体積一面せん断試験を実施し,スベリ粘土の強度を算定した.
3.ボーリング孔,水抜きトンネルにおける観測により,対象現場のスベリ面分布および地下水位分布を把握した.スベリ面は硫下方向に約20度流れ場となっており,地下水位は開口10年間に45m変動していることがわかった.
以上により,解析対象現場の3次元鳥瞰図を作成し,安定解析を実施した.安定解析の結果によれば,スベリ岩体(約5百万m^3)は甚之助谷右岸尾根に支えられて安定を保っている状態であり,甚之助谷と別当谷からなる尾根がスベリ崩壊(約3千万m^3)を超こせば,連鎖的に甚之助左岸もスベリ崩壊を生ずる可能性が高いことが判明した.今後,尾根本体の安定解析とスベリ崩壊が生じた場合の被害予測,砂防工の効果を検討する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 太田秀樹,他: "甚之助谷左岸における大規模崩壊の3次元斜面安定解析" 土木学会第49回年次学術講演会概要集. III. 898-899 (1994)

  • [文献書誌] 大森晃治,太田秀樹: "山岳崩壊の予測" 土木学会誌 12月号. 79. 17-19 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi