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1995 年度 研究成果報告書概要

白山山系の背梁を形づくる巨大屋根の超大規模スベリ・崩壊の3次元岩・水連成安定解析

研究課題

研究課題/領域番号 06555137
研究種目

試験研究(B)

配分区分補助金
研究分野 地盤工学
研究機関金沢大学

研究代表者

太田 秀樹  金沢大学, 工学部, 教授 (80026187)

研究分担者 飯塚 敦  金沢大学, 工学部, 助教授 (40184361)
研究期間 (年度) 1994 – 1995
キーワードすべり面 / 山岳崩壊 / 粘土 / 地下水 / 弱面 / 安定解析 / 平面すべり / 数値解析
研究概要

1ミリから2センチぐらいのごくうすいスベリ粘土を間に挟んだかたちの亀裂が岩盤の中に多数存在する.かなり多くの山岳崩壊がこう言った弱面に沿って生じるスベリである.一つのスベリ事例に対して,弱面が数十個またはそれ以上存在するのが普通である.したがってすべり落ちてくる岩塊が,どの弱面に沿ってすべってくるかを予測するためには,かなり複雑な3次元幾何学を必要とする.山そのもののかたちも複雑な3次元的形状を持っているから,これを数値的とりあつかうには、それなりの容量を持ったコンピュータを必要とする.たとえば本研究の解析対象のひとつである白山甚之助谷左岸で過去に発生したスベリの解析には,スベリ岩体を含む解析領域を1億2500万個の直方体の集合に置き換えている.このように,概念自体は単純であるが,取り扱わなければならない対象の3次元的な形態が極めて複雑であるから,特殊な工夫を凝らした3次元岩・水連成安定解析用プログラムを作成した.プログラムには,岩体の自重にともなう力のつり合いだけでなく山の中での地下水の動きをできるだけ現実に近い形でシミュレーションし,地下水が岩体に作用する水圧おもつり合いに取り入れた.こうして作成した解析用プログラムにより,いくつかの山岳崩壊事例を実際に解析してみた.解析に先立って必要となるのは,弱面にはさまっているうすい粘土の強度である.本研究では現場で採取したスベリ粘土を一面せん断試験機で等体積せん断に供した.試験法法に特殊な工夫をこらし,このようなうすい粘土のせん断試験を実施すると共に,一面せん断試験そのものの力学的な意義づけをするための理論的研究も実施した.以上の結果,白山で発生している巨大な山岳崩壊の一部を,実際の現象と充分に斉合したかたちで解析することができた

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 太田秀樹 他3名: "切取軟岩のり面の長期挙動" 土木学会論文集. III-22. 15-24 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 大森晃治・太田秀樹: "山岳崩壊の予測-大自然の驚異・巨大な力のバランスを解析する-" 土木学会誌. No.12. 17-19 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 太田秀樹 他4名: "一面せん断の力学的意義と結果の解釈" 直接型せん断試験の方法と適用に関するシンポジウム発表論文集. 147-154 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 太田秀樹 他3名: "討議・回答" 土木学会論文集. III-31. 211-215 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hideki OHTA.etc: "Case Study of a Colossal Rocks Mass Slide Olong Discontinuity Surface." 投稿中. (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] S.Kaneko, Y.Tasaka, H.Ohta, A.Iizuka.: "Evaluation of the Initial Stress State in Soft Clay Considreing the Fluctuation of Underground Pressure Head -2 : Detemination of Parameters" the 28th japan national conference on soil mechanics and foundatiuon engineering. 1463-1466

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] S.Kaneko, Y.Tasaka, H.Ohta, A.Iizuka.: "Evaluation of the Initial Stress State in Soft Clay Considreing the Fluctuation of Underground Pressure Head -2 : Detemination of FEM Analysis." the 28th japan national conference on soil mechanics and foundatiuon engineering. 1467-1470

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] T.Takahashi, H.Ohta, T.Matsumoto, Y.Morikawa, F.Nakahara.: "Time-dependency characterisitics of in-situ deposited sand." the 29th japan national conference on soil mechanics and foundatiuon engineering. 385-388

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] F.Nakahara, H.Ohta, T.Matsumoto: "Stress history dependency of in-situ deposited sedimentary sand." the 29th japan national conference on soil mechanics and foundatiuon engineering. 427-430

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1997-03-04  

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