研究概要 |
本年度は,主にひずみ経路制御ミニ三軸圧縮試験機の製作およびキャリブレーション,ひずみ経路制御ミニ三軸試験を行う上で必要となる不撹乱洪積粘土試料の採取地の選定ならびに予備試験としての応力経路制御ミニ三軸試験を行った。本年度に行った研究の具体的な内容は以下に示す通りである。 (1)ひずみ経路制御型ミニ三軸圧縮試験機の製作を完了し,試験機のキャリブレーションならびに機能のバランス等のチェックを終了した。また,実際に粘土を用いた予備試験では設計時に設定した基本的な条件をすべて満足していることを確認した。 (2)ひずみ経路制御ミニ三軸試験を行う準備として不撹乱沖積粘土を用いた応力経路制御試験を行った。そして,ひずみ経路制御試験のデータと比較を行う目的で不撹乱沖積粘土のダイレイタンシー特性に与える応力履歴の影響についてデータの蓄積を行った。また,応力経路制御試験から得られるデータをもとに降伏基準や塑性ポテンシャルを実験的に決定できる可能性について検討した。 (3)ひずみ経路制御ミニ三軸試験に用いる不撹乱洪積粘土試料を採取する場所の選定を行い,現在,いくつかの候補地点について予備調査を行った。
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