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1996 年度 研究成果報告書概要

レーザシート放射法とマスコン法併用の土砂濃度分布3次元瞬間像の計測システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06555151
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分試験
研究分野 水工水理学
研究機関中央大学

研究代表者

日野 幹雄  中央大学, 総合政策学部, 教授 (30016323)

研究分担者 宇多 高明  建設省, 土木研究所・河川研究室, 室長
村本 竜雄  日本科学工業(株), 第一製造部, 部長
佐藤 行成  日本科学工業(株), 研究部・取締役, 部長
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード2次元瞬間土砂濃度計 / CTスキャン / レーザ計測 / 逆問題 / 二重フーリエ展開法 / 仮想荷重法 / グリーン関数
研究概要

河川や海岸・港湾での土砂の移動と分布を測定することは,基礎研究としても,実用上においても,重要な項目である.しかし,現状においては,吸引式サンプラーによる平均濃度や高々狭い間隙間を通過する光電管光の変化から1点での土砂濃度変動を求めているにすぎない.
そこで本研究では,土砂濃度の2次元的瞬間分布を,相対する二辺上に並びレーザー発光源・受光点間の光度減衰データから,CT型の逆問題として測定する計測器を開発した.
1.原理:濃度場を(1)二重フーリエ級数あるいは(2)仮想荷重法(日野が1975年に提案した弾性平板の撓みのグリーン関数で展開する方法)で表現し,流に沿う一直線上に配置した発光源からのレーザー光を相対する直線上の受光点列で受け,その減衰データから逆問題として(1)あるいは(2)の展開係数を解き,二次元濃度場を再構成する.
2.計器の特長:(1)機器が流れと濃度場を乱さないよう(医用CTスキャナーと異なり)回転部分を有しないこと.(2)普通の研究者や技術者が購入しうるよう安価であること,(3)コンパクトで実験室や現場での取扱いが簡単であること,(4)水中で使用可能なことを目的に開発した.
3.成果:(1)(1)の二重フーリエ級数法にはいくつかの問題点があったが,(2)の仮想荷重法による方法は極めて有効であった.(2)また,軽便で実験室・現場で取扱いができ,安価であるという開発目標を満足する試作機を完成した.(3)今後は市販機の製作・製造に取り組む予定である.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 日野 幹雄: "CT型レーザー土砂濃度計の開発" 水工学論文集. 41巻. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 佐藤 行成・常見 亮・日野 幹雄: "CT型レーザー土砂濃度二次元分布計の試作" 水工学論文集. 41巻. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Hino, M: "Development of CT-type LASER sediment concentration meter" Annual Journal of Hydraulic Engineering, JSCE. vol.41. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Sato, Y: "Manufacturing and test of CT-type LASER 2-dimensional sediment concentration distribution meter" Annual Journal of Hydraulic Engineering, JSCE. vol.41. (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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