研究課題/領域番号 |
06555156
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
森 忠次 福山大学, 工学部, 教授 (00025850)
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研究分担者 |
三輪 利英 福山大学, 工学部, 教授 (50157707)
木全 敬蔵 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 測量研究室長 (30099957)
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キーワード | 写真測量 / ディジタル画像処理 / 写真標定 / カメラ / 測量 / 地形図 / 位置測定 |
研究概要 |
市販されるディジタルカメラの種類はかなり増加したが、使用したカメラは中級以下のもので画素数は約700×500である。まず、カメラ検定用のターゲット板を作り、カメラの検定からはじめた。市販の一般的なソフトウェアを利用する方針をとって撮影したディジタル画像をパソコンに入力して座標観測をしたところ、データの記録段階において画像が約1/2に圧縮されているにもかかわらず、測定誤差は1画素程度であることが明らかになった。したがって、中級のカメラを用いたときには、10mの範囲を撮影したときには点の座標を1cm近くの誤差で測れることになるから、文化財・建造物・埋蔵物などの調査に利用できることがわかった。 埋蔵文化財の測量調査においては、平面に近い被写体であることとアマチュアカメラを用いて撮影するという条件が多い。このような条件においてはDLT標定法が採用される。このとき2次元DLT法によれば、平面から外れた物体の位置測定が不可能となる。このようなデータの写真から3次元座標を求めることのできる方法を開発した。新しい方法を適用すれば、2次元変換を行ったデータとその写真が存在するとき、もしも同一被写体を2箇所より撮影しておれば、被写体の3次元座標を求める道が開けることになる。この方法によって3次元座標を求めたときの精度の調査をはじめた。 写真の標定要素と写っている点の3次元座標がわかれば、完全な正投影像を作ることが可能となる。
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