研究課題/領域番号 |
06555176
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
金属物性
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
坂 公恭 名古屋大学, 工学部, 教授 (90023267)
|
研究分担者 |
佐々木 勝寛 名古屋大学, 工学部, 助手 (00211938)
石原 守 住友重機械工業, 主席研究員
|
研究期間 (年度) |
1994 – 1996
|
キーワード | その場観察 / 透過電子顕微鏡 / 極低温ホルダー / 冷凍機 |
研究概要 |
電子顕微鏡内その場実験は材料の構造変化、材料中の欠陥の性質などに関してユニークな情報を与えるが、これまでは主として高温での現象が観察されてきた。しかし、最近では超伝導で代表されるように極低温での現象の電子顕微鏡内その場観察にも関心が集まっている。しかし液体ヘリウムを用いた電子顕微鏡内極低温その場実験は極めて大がかりとなり、しかも液体ヘリウムの取り扱いにはかなりの熟練を要するため、その実施はごく一部の研究グループに限られてきた。 一方、最近、高性能の圧縮機を用いた冷凍機によって極低温が容易に達成できるようになり、超伝導マグネットなどで実用化されている。本研究はこの冷凍機を電子顕微鏡内試料冷却ホルダーに接合して、電子顕微鏡内極低温その場観察がルーチンワークとして容易に遂行できるような装置を開発することを目的とした。 本研究においては、冷凍機を用いた電子顕微鏡試料極低温冷却装置の設計を行った。一部試作品を作製したが、完成品の試作までには至らなかった。しかし、その設計に必要な設計概念と基本設計を提示することができた。関連メーカーが近い将来、本装置の完成品を市販することを期待する。
|