研究課題/領域番号 |
06555190
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
渡辺 龍三 東北大学, 工学部, 教授 (20005341)
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研究分担者 |
横田 光司 (株)技研エンジニアリングサービス、研究開発部, 研究員
季 敬鋒 東北大学, 工学部, 助手 (50241542)
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キーワード | 傾斜機能材料 / バーナー試験 / 熱衝撃 / SiC-AlNセラミックアロイ / ジルコニア / ステンレス鋼 |
研究概要 |
バーナー熱衝撃試験装置本体、加熱ガス及び冷却水流量制御装置および作動制御・データ解析用コンピューターを購入し、既存のAE信号検出処理装置(LOCAN320)も含めて上記装置を連結一体化し、その中での各装置のシステムとしての作動状態を調べその結果を見て大まかな作動条件を決定した。主として溶射法及び粉末冶金法により作製されたジルコニア/ステンレス鋼系およびSiC-AIN/Mo系円盤状傾斜機能材料試験片を用いて熱衝撃実験を実施し、さらに詳細に各部及びシステムとしての作動状態を調査した。試料の設置の簡便性、加熱バーナーと試料間距離の設定精度、バーナー炎の点火および出力制御、冷却水あるいは冷却ガスの安定性、損傷の検出感度、温度や冷却媒体および試料損傷に伴うアコースティックエミッションの検出状況などは当初の設計基準にほぼ合致するものであった。加熱および冷却過程における、試料表面温度、試料裏面温度、試料を通過する熱流束の決定などが円滑に実施出来ることが分かった。しかし、アコーステックエミッションのコンピューター上での信号解析は現状の解析ソフトのみでは困難であることが分かり、この点はさらに検討する必要がある。 本年の調査結果を参考にして、全システムと各計測部の連携作動、データ取得及びその処理のためのソフトウエアの作成に取りかかった。さらに、全システムが円滑に作動する条件の決定、また、加熱/冷却条件の安定性、装置の耐久性、操作性及び安全性、データ取得の安定性などの検討を開始し、作動諸条件を規定した操作マニュアルの作成に向けて作業を進めている。
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