古紙破砕物を水と混ぜ、直径1mm程度の粒状に成形した。これにポリエーテル系高分子の水溶液をスプレーし、乾燥することにより表面部分に高分子を含む古紙破砕物の粒状成形材を作成した。これを金網で作成した直径および高さ約5cmの型に入れ、約100℃に加熱成形した。この際成形物の比重は約0.2g/cm3になるように調整した。 得られた成形品の衝撃緩衝機能は添加した高分子の分率により異なり、多量の高分子を添加すると高衝撃に対する緩衝性および耐衝撃性が向上し、重量物に適した衝撃緩衝材が得られた。一方、古紙破砕物のバインダーとなりうる最小量の高分子を添加した場合には、低重量物に対する比較的穏やかな衝撃緩衝機能を有する成形物が得られた。しかしながら、耐衝撃性は比較的低く、繰り返しの使用に耐えうるものではなかった。 現在、上記のプロセスの実用化および最適化について検討中である。
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