研究課題/領域番号 |
06555200
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
平賀 けん人 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (30005912)
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研究分担者 |
金子 明仁 三徳金属工業株式会社, 金属技術部, テクニカルチーフ
大西 直之 東北大学, 金属材料研究所, 助手 (60201977)
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キーワード | 永久磁石 / Sm-Fe-N / 金属ボンド磁石 / 高保磁力 |
研究概要 |
本研究は、Sm-Fe-N永久磁石材料の高いキューリ-温度と高い磁気異方性の特徴を生かして、高温で使用可能な高保磁力磁性粉末の開発を目指した。亜鉛コーテイングによる高保磁力を目指して、真空蒸着法、電解メッキ法などによりSm-Fe-N粉末試料表面を亜鉛コーテイングして、高保磁力磁性粉末の製作を試み、次の結果を得た。 1.原料Sm-Fe-N微粉末と亜鉛粉末の混合試料を用いて、プラズマ燒結による高保磁力化を試み、温度、圧力、時間を変えて高保磁力化の最適条件を決定した。その結果、温度420度、圧力5トン/cm^2、時間5分で、最高20kOeの保磁力を得た。この結果は、通常の焼結法に比べて、短時間で底圧力で高い保磁力を得られ、高保磁力粉末磁石を得る方法として有力であることがわかった。 2.2種類のサイズの異なるSm-Fe-N粉末(約20ミクロンメーター:粗粉末、約3ミクロンメーター:微粉末)を用いて、真空蒸着法、電解メッキ法などにより亜鉛コーテイングを行った。それらの粉末を上の条件でプラズマ燒結した。その結果、蒸着法によって粗粉末試料では保磁力の向上が計られたが、微粉末では向上がみられなかった。亜鉛コーテイングには新しい方法の開発が必要であることがわかった。 3.ピンニングタイプの高保磁力が期待できるMu導入のSm-Fe-N粉末試料の高分解能透過電子顕微鏡観察に成功し、数10nmの直径の微細結晶化がおこっていること見いだし、それらが磁壁のピンニングの原因になっていることを明らかにした。
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