研究課題
平成6年度においては、主として荷重付加装置、クライオスタットの製作、8Tスプリットコイルの冷却励磁および10kA電流リ-ドの製作に主眼を於き、研究を進めた。なお、計測システムについても検討を開始した。本年度の各項目の研究実績は以下の通りである。1.荷重付加装置の製作荷重付加装置の設計、製作を終了し、動作試験を行った。荷重容量は引張、圧縮ともに10トンであり、シリンダーの最低異動速度が0.1mm/minや25kg/minの条件下で安定した制御を行うことができた。2.クライオスタットの製作液体窒素槽やスーパーインシュレーションを有する、内槽直径600mm、内槽深さ1670mmのクライオスタットが完成した。断熱真空槽の真空度合いは良好であることを確認した。3.負荷治具の製作荷重負荷試験用の治具の製作を行い、室温ではほぼ正常に荷重が負荷できることを確認した。4.8Tスプリットコイルの冷却励磁試験クエンチ保護回路の整備が遅れ、冷却励磁試験を実施するに至っていない。平成7年度早々にクエンチ対策を終了し、冷却励磁試験を行う予定である。5.10kA電流リ-ドの製作平成7年1月に10kA電流リ-ドが納入され、クライヲスタットへの取り付けを行った。現有の3kA電源との接続を行い、クライオスタットの冷却試験時に電流リ-ドの通電試験を行う。6.計測システムの構築マッキントッシュコンピュータを主体とした計測ならびにデータ解析システムの構築を開始した。