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1995 年度 実績報告書

耐熱・耐食プラスチック溶射技術の開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 06555217
研究機関有明工業高等専門学校

研究代表者

川瀬 良一  有明工業高等専門学校, 工業化学科, 助教授 (20214653)

研究分担者 中野 愛治  中興化成株式会社, 松浦研究所, 所長
平井 靖男  日立造船株式会社, 技術研究所, 主席研究員
氷室 昭三  有明工業高等専門学校, 物質工学科, 助教授 (90165134)
キーワードプラスチック溶射 / 超高速ガス炎溶射装置 / ポリフェニレンサルファイド皮膜 / ポリフェニルエーテルエ-トルケトン皮膜 / 耐熱皮膜 / 耐食皮膜
研究概要

HVAF溶射装置を用いて高融点プラスチックスであるポリフェニレンサルファイド(PPS)とポリフェニルエーテルエーテルケトン(PEEK)の溶射皮膜を種々の条件で作製し、これらの皮膜に対して、耐食性、付着性の検討及び断面組織の観察、分子構造の解析を行った。また、耐食性金属であるハステロイを下地溶射皮膜とした場合の効果も調査した。
PPSとPEEKではほぼ同様な傾向を示し、以下に主要な結果を述べる
(1)腐食試験の結果、50mmのノズルを用いて作製した皮膜にはふくれ及びはく離現象が発生したが、100mmのノズルを用いて作製した皮膜には皮膜欠陥は発生せず、良好な耐食性が確認された。また、溶射時の圧縮空気圧が低い場合、皮膜の耐食性はやや向上した。
(2)付着性試験の結果、50mmのノズルより100mmのノズルを用いた皮膜の方が付着性は向上することが確認された。また、下地溶射による付着性の向上は認められなかった。
(3)分子構造の解析結果より、PPSとPEEK粉末は溶射によって分子構造が変化することが認められた。PPSは融点以上に加熱されて溶射された場合、多少酸化されるが、耐食性及び付着性の高い皮膜が得られることが確認された。PEEKは融点以下に加熱されて溶射されるが、分子構造と皮膜性能の関係は明確にできなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 川瀬良一: "高速フレーム溶射法による耐熱・耐食プラスチック溶射皮膜の作製" 高温学会誌. 21. 257-264 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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