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1995 年度 実績報告書

酸素富化膜製造用モノマーの合成開発

研究課題

研究課題/領域番号 06555280
研究機関大阪大学

研究代表者

茶谷 直人  大阪大学, 工学部, 助教授 (30171953)

キーワード酸素富化膜 / ビニルシラン / ケイ素
研究概要

シリコン系ポリマーの高い酸素透過性は良く知られており、ビニルシランポリマーもそのうちの一つである。しかしながら、入手可能なビニルシランモノマーの種類が限られているため、効率的な研究開発ができないのが現状である。特に、種々の官能基を有しているビニルシランポリマーは酸素透過性の向上が期待できる。本研究は当グループで見い出した新触媒反応を用いて、酸素富化膜製造用のビニルシランモノマーを極めて効率の良い方法で合成することを目的とする。今年度は、パラジウムを触媒とするアセチレンへのシリルメタル化を鍵過程とするビニルシラン合成を中心に検討を行った。以下の知見が得られた
パラジウム錯体存在下、末端アセチレン、ヨードトリメチルシラン、有機亜鉛から位置および立体選択的にビニルシラン誘導体が生成することを見いだした。位置選択性は完全であるが、立体選択性は用いる亜鉛試薬の構造に大きく依存することがわかった。有機亜鉛としてジアルキル亜鉛を用いた時、反応性、選択性いずれも高いが、モノアルキル亜鉛では共に低下した。また、アルキル亜鉛以外の有機亜鉛を適用できないことがわかった。
この反応にヨードシランの代わりにヨードジシラン、ヨードトリシランが適用できることがわかった。これにより、従来合成困難であったビニルジシラン、ビニルトリシラン類が簡便に合成することが可能となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Naoto Chatani et al: "Pd-Catalyzed Coupling Reaction of Acetylenes,Iodotrimethylsilane,and Organozinc Reagents for the Stereoselective Syhtheses of Vinylsilanac" The Journal of Organic Chemistvy. 60. 1834-1840 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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