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1996 年度 実績報告書

ビタミンD関連生理活性化合物の新規実用的合成法の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06555281
研究機関岡山大学

研究代表者

斎藤 清機  岡山大学, 工学部, 教授 (60033239)

研究分担者 石川 彰彦  岡山大学, 工学部, 助手 (10263617)
キーワードビタミンD / A-環不斉合成 / α-シリルアリルアニオン / ピーターソンオレフィン化 / 分子内ニトリルオキシド環化付加
研究概要

1.A-環相当フラグメントの不斉合成法の大筋は前年度に確立した。本年度は,細部に渡る検討を行い,C,D-環相当フラグメントと直接カップリングさせるA-環フラグメント,即ち(3S,5R)-3,5-bis(tert-butyldimethylsiloxy)-2-methyl-1-cyclohexenecarbaldehydeの製取に成功し,詳細な合成プロトコールを作成した。本方法では,安価な天然型リンゴ酸を出発物質に用いているため,C(3)-位の絶対構造はS(100%ee)である。しかし,C(5)-位の絶対構造についてはR体とS体を分離しているので,(3S,5R)-体と(3S,5S)-体の2種類のシアステレオマ-を入手している。非天然型構造を有する異性体は構造活性相関を調査する際に必要となる。
2.A-環フラグメントとC,D-環フラグメントをカップリングさせる時の基本反応としては,アリルシラン体から調製可能なα-シリルアリルアニオンとアルデヒドのカップリングと,引き続くピーターソンオレフィン化反応を採用する予定である。そのモデル反応を試みたところ,期待した結果が得られた。この結果,上記の(1)の結果及び初年度に開発したC,D-環フラグメント合成法の確立と併せて,本研究で目指していたビタミンD関連化合物の新しい収束型全合成法の大筋が明らかにされたものと考えている。現在,C,D-環フラグメントに関して更に効率的な合成法の検討を開始しており,補助金が支給される研究期間は本年度で終了するが,引き続き研究を継続する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Teruhiko Ishikawa: "Synthesis and Asmmetric [3+2] Cycloaddition Reactions of Chiral Cyclic Nitrone : A Novel System Providing Maximal Facial Bias for both Nitrone and Dipolarophile" Angewandte Chemie International Edition in English. 35・16. 1863-1864 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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