研究概要 |
本研究で検討している水中翼付高速双胴艇は,キャビンの前後に水中翼を有しキャビンと主船体を独立した構造となっている.両者は4本のばね支柱で結合され,キャビンの縦揺は水中翼により減衰できる.平成6年度の研究実績を以下に示す. 1ばねとゴムの複合構造支柱の試作を行なった.また,引張試験および振動試験により試作された複合構造支柱のばね定数及び減衰係数の特性を調べた. 2実船にゴム巻ばね支柱を取り付け,宇品湾にて無動揺艇実船実験を行なった.15ノット,20ノット,23.4ノットで航走しさせ,船底の掛かる衝撃圧および船体の振動加速度を計測した. 3水中翼付高速双胴艇(主船体,キャビン分離独立型)の模型製作のための製作図の策定した. 規則波中における水中翼付高速双胴艇の運動方程式を導出し,その計算プログラムを作成した. 模型船の波浪中運動の測定法その解析法について検討した. 平成7年度は上記の結果を整理・統合する.また,試作船体模型を用いた水槽模型実験とその解析および数値解析の妥当性を評価する予定である.
|