果実の肥大生長速度を調節することにより果実組織の糖濃度が制御できるのではないかと考え、本研究では生長速度を果実周囲の圧力を変える装置を開発研究している。本年度は昨年度作成した装置を実際に果実に装着して果実肥大に及ぼす影響や糖濃度に及ぼす影響を調査しようとした。 1.加圧・圧力制御系を組み立てた。 2.装置を実際にキウイフルーツ果実に装着した。しかし、用いた果樹が果樹園のもので、野外のものであったため、強風の影響を受けて果柄部に障害が発生し、実験に失敗した。 3.そこで、トマトを急拠栽培して、果実に圧力容器を装着しようとしたが、トマトの果柄はキウイフルーツよりも太く、うまくはまらなかった。 4.以上、本年度はすでに適当な果実がなく、圧力容器の性能試験を行なうことはできないので、さらに次年度に圧力容器の一部改造を含めて実験を継続し、成果をとりまとめる予定である。
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