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1996 年度 研究成果報告書概要

肥大連度の物理的制御による果実生理応答計測システムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06556005
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分試験
研究分野 園芸・造園学
研究機関東京大学

研究代表者

崎山 亮三  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70011955)

研究分担者 前田 弘  果実非破壊品質研究所, 代表取締役
河鰭 実之  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (10234113)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード果実 / 生長 / 品質 / 圧力
研究概要

キュウリ果実をアクリル製円筒に閉じこめて生長させた際、糖濃度は、果実が円筒内壁に接触するとまもなく急速に上昇し、その後上昇前の値に戻った。果実が円筒内面を押す力は、果実が円筒内面に接触したのちに急速に高まり、最大値0.5MPaを越す側定例も観測された。これは果実組織の圧力がある範囲にある場合に、糖の取り込みが水の取り込みに対して相対的に多かったことを示唆するものであり、圧力をそのような範囲に維持すれば、糖濃度は高まると考えた。そこで、本研究では、生長を継続している果実に加圧空気により一定の圧力を及ぼすことのできる実験系を作成した。
(1)圧力制御の精度と果実への加圧の状態を予備的に調べるためにチャンバーのプロトタイプを作成した。果実としてリンゴを用い、果柄周囲のシーリング資材と方法を検討した。
(2)軽量チャンバーを設計した。骨組みは鉄材で作成したが、壁面はFRP材で作成した結果、重量3.2kgとなった。また、これはチェーンにより上方から吊り下げることができるようにした。
(3)この圧力チャンバーと光合成速度等の測定系、データ処理系から構成されるシステムを作成した。
(4)圧力チャンバーの果柄部周囲のシーリングは実験精度に影響するので、シーリングの方法を検討した。
(5)果実内へ空気が浸入すると、果汁が逆流し、果実への糖や水の流入が阻害されるため、果実と圧力伝達媒体である空気を隔離する方法を検討した。

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公開日: 1999-03-16  

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