研究課題/領域番号 |
06556022
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
酒井 秀夫 東京大学, 農学部, 助教授 (70126069)
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研究分担者 |
田坂 聡明 宇都宮大学, 農学部, 助教授 (20147474)
清水 裕子 宇都宮大学, 教育学部, 助教授 (30143184)
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キーワード | 森林作業 / 作業服 / 衣内気候 / 新素材 / 下刈作業 / 労働負担 |
研究概要 |
1.新素材を用いた夏用作業服について、当初の計画通り、下刈作業を対象に、東京大学演習林、栃木県下民有林において野外測定を行い、各種新素材の野外での特徴を把握した。その結果、素材の違いよりも服の構造による違いの方が衣内気候にとって重要であることが確かめられた。また、生体情報ロガーにより、生理的側面からの検討も行い、衣内気候と心拍数(エネルギー代謝率に換算)を指標として、高温状態で、適切な水分摂取と休憩の取り方に関する実験を行い、風のあたる涼しい所での休憩が効果的であることを確認した。また、衣服とあわせて、吊りバンド等の作業機器の改善も必要なことが明かになった。 2.寒冷用作業服については、通気度の低い素材に対して通気性試験機を購入し、素材の検討を行った。また、宮城県下民有林において冬期集材作業に対して荷掛け手と機械オペレータというように作業内容を分けて、それぞれの野外データを補足収集し、冬用作業服設計に資した。 3.カラーイメージスキャナのモンタージュ用ソフトウェアを使用して、森林内での色柄等の視覚的比較の検討を行った。 次年度は、人工気候室で試作作業服の全体特性を明らかにし、野外でも作業試験を行いながら改良を加えていく。
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