研究課題/領域番号 |
06556028
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹村 彰夫 東京大学, 農学部, 助手 (50183455)
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研究分担者 |
秦野 恭典 農水省, 森林総合研究所, 主任研究員
梶山 幹夫 東京大学, 農学部, 助手 (40191978)
小野 拡邦 東京大学, 農学部, 助教授 (30261960)
水町 浩 東京大学, 農学部, 教授 (40022165)
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キーワード | パワーフィード / IPN / ダンピング / 幅広い緩和機構 |
研究概要 |
本研究の目的はフローリングの衝撃音、振動音を接着剤ポリマーの立場から検討し解決の道を探ろうというものである。具体的には、幅広い緩和機構を有するポリマーを様々な方法で合成し、それらをノイズおよびバブレイションのダンピング接着剤として応用することを目的とする。 昨年までの研究では、幅広い緩和機構を有するポリマーの合成と、そのキャラクタゼーションを行い、パワーフィード法、IPN法、ブレンド法等により、室温付近で幅広い緩和機構を有するポリマーの合成が可能であることがわかった。本年度は、これらのポリマーを自由に分子設計し、IPN(相互侵入高分子網目)、橋かけポリマー、エマルジョンポリマー、溶液型ポリマー等様々な形態で合成を行い、室温付近のみならず様々な温度域で、幅広い緩和機構を示す接着剤の調製を行った。それらのポリマーを木材/ポリマー/木材のサンドウイッチ複合系にして、それら複合系の減衰を検討した。この減衰の測定はレオバイブロンのチャック部分を改造したものを用いることにより、一種の3点曲げによるtanδ(損失正接)を求めたものである。エポキシ樹脂(Epikote871)とアクリル酸エステル(メタクリル酸ブチル)のIPNをサンドウイッチ複合系に用いた場合、その複合系は室温を中心に約70℃の温度域で比較的安定した曲げ強度を保ちながら比較的高いダンピング係数を示すことがわかった。 これらの結果から、このような減衰の大きいポリマー材料を利用することにより、衝撃音等の騒音問題はある程度解決できると考えられる。
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