研究課題/領域番号 |
06556035
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐々木 康三 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (30003073)
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研究分担者 |
澤田 裕 北星学園大学, 経済学部, 教授 (10118119)
石田 正昭 三重大学, 生物資源学部, 教授 (80144228)
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キーワード | 農家 / 消費行動 / 需要体系 / 生鮮肉 / 米市場 / 花き市場 / 逐次体系 / 卸売価格 |
研究概要 |
農家の消費行動について、AIDSモデルにより15財分類の時系列データを分析し、動態的需要体系を計測した。所得および価格弾力性、タイム・トレンド効果を導出し、農家以外の世帯、すわなち『家計調査』の「全世帯」の結果と比較し、農家の特徴を明らかにした。交差価格弾性値がすべて非弾力的であること、均衡の2階の条件が満たされること、トレンド効果の有意な財が比較的少なく、嗜好が保守的であることなどが指摘される。(佐々木、外国ジャーナルに投稿予定)また、米市場の動態モデルを構築し、需給不均衡型の逐次体系を上質米・中質米・標準米の3つの市場にセグメントして適用した。自主流通米の割合が高まっているので、価格メカニズムが機能していると考えられる。生産者段階の供給関数は総体として捉え、卸売(政府売渡し)段階、消費者段階では3つの市場へ分割される。卸売段階の需要・供給関数を介して、価格決定関数により市場価格が決定され、その価格が生産者と消費者の2つの段階へフィードバックされ、生産量や、消費量、さらに在庫が決定される仕組みになっている。供給関数では部分調整仮説を導入し、需要関数では密接な代替財との相対価格は用いて推定を行った。(佐々木、他)さらに、東京都大田中央卸売市場の花き市場データを収集し、バラの卸売価格を決定するモデルを構築し、計量分析を行った。その結果は『農業・食料経済研究』に登載予定である。(石田)加えて、生鮮肉、すなわち牛肉・豚肉・鶏肉に関する需要の構造変化について分析した。(澤田)
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