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1995 年度 実績報告書

高水分の加工食品乾燥機開発と自動化研究-多目的乾燥機への展開-

研究課題

研究課題/領域番号 06556043
研究機関近畿大学

研究代表者

山下 律也  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (30026463)

研究分担者 伊藤 博通  近畿大学, 生物理工学部, 助手 (00258063)
渡辺 俊明  近畿大学, 生物理工学部, 講師 (50201207)
東本 暁美  近畿大学, 生物理工学部, 教授 (90181073)
キーワード高水分農産物 / 加工食品 / 乾燥機 / 自動化 / 多目的利用
研究概要

農産物を対象とする専用の乾燥機は利用期間が短く,採算が合わない欠点がある。地域のいくつかの生産物に適用できる乾燥法は自動ラック乾燥システムであることを見出し,その利用法を実験によって解明した。
1.玉葱の表面乾燥-掘取後の玉葱は茎を切断し圃場で数日間天日乾燥しているが,天候の影響を回避するため機械乾燥が望まれていた。送風温度を制御したラック乾燥法を採用すると,4〜5時間で処理することが可能であり,首締め(茎切断部の水分蒸散を少なくする)効果がある。これにより出荷が7〜10日早められ収入増が得られた。
2.米乾燥-米の高品質化が重視される今日,既往のプール処理法式では全体の品質を低下せしめる欠点がある。高品質米は個別処理する必要に追られているが,ラック方式は1トン程度を単位としているのでこの要請に答え,かつ能率的である。またヒートポンプを併用することにより玄米乾燥にも適用できる新技術を生み出せることとなった。食味を重視する乾燥法確立に意義深いものとなる。
3.黒大豆乾燥-黒大豆は外部品質が低下しやすく,乾燥の最も難しい農産物の一つである。莢付き大豆を前提とした乾燥法を確立すべく実験を行った。温湿度制御を取り入れたラックシステムにより良好な高品質のものが得られた。
4.乾燥以外へ利用-ラック毎の貯留設備をもっているので,滞貨中(貯留中)に加温,ガス処理装置などを利用した渋柿の脱渋について解明した。基礎的な実験を終え,実用化の見通しが得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山下律也: "ラック施設の農産物への体系的利用(第1報)" 平成7年度農業施設学会講演要旨. 7年度版. 472-473 (1995)

  • [文献書誌] 山下律也 他3名: "多目的乾燥・貯蔵システムの研究(第3報)" 農業機械学会関西支部報. 79号. 41-44 (1996)

  • [文献書誌] 山下律也 他3名: "多目的乾燥・貯蔵システムの研究(第4報)" 農業機械学会年次大会講演要旨. 55号. (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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