研究課題
搾乳ロボットの利用方法には、定刻搾乳と自由搾乳とがある。自由搾乳とは搾乳時刻を指定しない搾乳方法で、通常1日20〜22時間は搾乳可能が可能である。平成8年度はこの自由搾乳の利用方法について研究した。主な結果は以下の通りである。(1)自由搾乳によって1日3〜5回の搾乳が可能であることが明らかとなった。(2)自由搾乳においてはロボット搾乳による定刻搾乳の1日2回搾乳の労働力で1日3〜5回搾乳が可能であることが明らかとなった。1日3〜4回搾乳を希望する家族経営の酪農家にとって自由搾乳は極めて有効な搾乳法である。(3)自由搾乳の課題としては、ミルカ-の自動装着率が少なくても90%以上であること、また気温の高くなる夏季には自動搾乳システムの洗浄を3回以上すること(冬季は2回)、牛舎内の配置は休息エリアと給餌エリアが分かれていて搾乳ロボットは休息エリアに設置してあること等が重要である。給餌エリア⇒休息エリアへの通路にはワンウエイゲート設置して時刻によって自由通行あるいは一方通行とする。これによって牛は休息エリア⇒搾乳エリア⇒給餌エリア⇒休息エリア⇒搾乳エリアへとスムーズに流れ1日3〜5回搾乳が可能になる。また給餌時刻を牛のこの流れに合わせることによってさらに搾乳ロボットの効率が向上する。
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