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1994 年度 実績報告書

ウシ由来脂肪前駆細胞継代培養系の確立に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06556051
研究種目

試験研究(B)

研究機関京都大学

研究代表者

矢野 秀雄  京都大学, 農学部, 教授 (20026587)

研究分担者 河田 照雄  京都大学, 農学部, 助教授 (10177701)
松井 徹  京都大学, 農学部, 助教授 (40181680)
キーワードウシ / 脂肪前駆細胞 / 脂肪細胞
研究概要

屠畜場において採取したウシ皮下および内蔵脂肪組織から、コラゲナーゼ消化と遠心分離により間質血管系細胞(脂肪前駆細胞を含む)を得、限界希釈法を用いたクローン化および脂肪細胞への分化能のアッセイを繰り返すことにより、クローン化脂肪前駆細胞株の樹立を試みた。当初、脂肪組織採取時と考えられる微生物の混入のため、培養が持続できなかっが、適切な抗生物質・抗菌剤の選択および添加濃度・期間を明らかにでき、この問題は解消された。
現在ウシ皮下および内蔵脂肪組織から得た間質血管系細胞よりクローニングした脂肪前駆細胞を、6代まで継代を行うことに成功した。この脂肪前駆細胞は、培養ディッシュへの播種後数日間は線維芽細胞様の形態を示しており、活発な増殖能を示し、脂肪細胞分化のマーカーであるグリセロール-3ーリン酸デヒドロゲナーゼ活性をほとんど有していなかった。一方、この細胞は、コンフルエント後に適当な培地条件を選択することにより、数週間後に顕微鏡下で円形状に形態が変化し、グリセロール-3ーリン酸デヒドロゲナーゼ活性が著しく上昇し、多数の脂肪滴を蓄積した。
6継代までの脂肪前駆細胞の維持は可能であり、これらの細胞は脂肪細胞への分化能を有したが、継代が進むにつれて、増殖能および分化能のいずれもが低下していった。今後、さらに新たなクローニングを試み、増殖能・分化能を長期にわたって維持しうるクローンを探索するとともに、培養条件の再検討を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 松本和典・鳥居伸一郎・松井徹・矢野秀雄: "ビタミンCがめん羊の脂肪前駆細胞の分化に及ぼす影響" 日本畜産学会関西支部報. 128. 19 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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