研究課題/領域番号 |
06556056
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
石原 茂久 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (90027160)
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研究分担者 |
井出 勇 リグナイト株式会社, 開発部, 次長
瀬戸山 幸一 農林水産省, 森林総合研究所, 室長
有馬 孝禮 東京大学, 農学部, 助教授 (10144057)
畑 俊充 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (10243099)
今村 祐嗣 京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (70151686)
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キーワード | 残廃木材 / 有効利用 / 熱変換 / 環境保全 / 環境浄化 / 環境制御 / 環境触媒 / 機能性材料 |
研究概要 |
生態系で調和あるいは共存し得る材料すなわちエコマテリアルとしての木材、とくに残廃木材と環境保全に関する実態調査を行ない、徐伐材、間伐材の適正利用なくしては森林資源が再生型資源・持続型資源としての真価を発揮し得ないとの結論を導き、また建築解体廃材や工場残廃材のカスケード型利用が炭素資源のストックとして重要な意味をもつのみならず、環境保全の上でも極めて重要であることを示した(有馬、信田)。 既存の高温炉(〜1500℃)においてスギ間伐材を熱変換し、得られた焼成物が液相では、Cr、Cd、As、Pb、Cu、Hg等の毒性重金属の選択吸着性をもち、気相では特定分子量のアルコール、有機ハロゲンのそれがあることを見いだし、すぐれた環境浄化材料の可能性を示した(石原、畑、Lilibeth Lagasca Pulido、第45回木材学会大会(1995)発表予定)。 また、早成バイオマスとして注目されている竹の熱変換を行ない、種々の機能発現のメカニズムを把握するとともに機能性炭素複合材料素材、とくに段階的に発現する導電性を利用し、光を介した環境媒体としてのそれの開発と材料設計の可能性を見いだした(井出、石原、西宮、瀬戸山、第45回木材学会大会(1995)発表予定、22nd Biennial Conference Carbon,San Diego(1995)発表予定)。 超高温炉は10月末に納入され、稼働調整状態にはいって、高温熱変換の予備実験に着手している。
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