研究課題/領域番号 |
06557003
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
久場 健司 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (60080561)
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研究分担者 |
林 尚久 大日本スクリーン製造(株), 技術研究所, 係長補佐
能見 光雄 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (80117209)
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キーワード | 共焦点走査装置 / 超短パルスレーザー / 二光子励起 / Ca^<2+>感受性蛍光プローブ / ニューロン内Ca^<2+>イメージ / 細胞内Ca^<2+>遊離機構 / Ca^<2+>遊離チャネル / Ca^<2+>チャネル |
研究概要 |
(1)システムの構築:高出力アルゴンレーザー、チタンサファイア超短パルスレーザー、半導体レーザー、多数の光学部品(フィルター、光路切換え装置等)、レーザー走査及び測光装置、倒立顕微鏡による全システムの設計と製作が完了し、更に超短パルスレーザーの標準発振波長760nmより以下の750nmでの発振の為の改良が終了し、可視光レーザーによる光路軸のテストとビーズによる画像取得のテストが終了した。 (2)超短パルスレーザーの使った細胞での研究項目であるニューロンに於ける細胞内Ca^<2+>遊離機構や[Ca^<2+>]_1の生理作用に関する実験の予備実験が終了し、(1)ウシガエル交感神経節細胞に於いて、Ca^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離のCa^<2+>やcyclic ADP-riboseによる活性化機構や、(2)ラット上頸神経節細胞間シナプスでの伝達物質放出に関与する[Ca^<2+>]_1上昇の機構、(3)ウサギ耳神経ニューロンに於ける単一活動電位によるCa^<2+>誘起性Ca^<2+>遊離の機序、(4)同ニューロンに於ける低外液Ca^<2+>下で、細胞膜の脱分極により活性化される全く新しい細胞内Ca^<2+>遊離機構の存在が明らかになった。 (3)次年度中に、2光子励起による画像取得とその性能試験に全力を注ぎ、ニューロンに応用し、上記の細胞内Ca^<2+>遊離機構に関する数々の新知見を更に発展させたいと考える。
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