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1994 年度 実績報告書

細胞内で細胞間相互作用により誘起される刺激伝達の測定技術の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06557024
研究種目

試験研究(B)

研究機関東京理科大学

研究代表者

中山 俊憲  東京理科大学, 総合研究所, 助教授 (50237468)

研究分担者 鈴木 和男  国立予防衛生研究所, 室長 (20192130)
キーワードカルシウムオシレーション / コンピュータ画像解析
研究概要

次の2点を中心に開発を行った。
(1)細胞反応用37℃恒温チェインバーの設計・制作
このチェインバーは、倒立顕微鏡の対物レンズ上において用いる。チェインバー底面には、カバーガラスを取り付け、そのうえにFura-2を取り込ませた細胞をのせる。37℃に温めたハンクス氏液をチェインバーに満たし、温度を37℃に保った状態で、抗原提示細胞や抗TCR抗体などの刺激を加え、チェインバー底面に乗せた細胞の反応を顕微鏡で経時的に測定する。実際には、顕微鏡のステージにヒーターを取り付け、その上にカバーガラスとシリコンラバーを用いてチェインバーを作ったものでも十分37℃に保温できることがわかった。
(2)細胞間相互作用により誘起される細胞内カルシウム濃度の上昇を測定する。
現在までに、Fura-2を取り込ませたT細胞を刺激した場合に誘起される細胞内カルシウム濃度の上昇を約1時間にわたって15秒ごとに(途中休止する)測定するシステムを確立した。また、2種類以上の細胞を用い、より生理的反応に近い細胞間相互作用によって誘起される反応を測定することを目的としているため、画像データ圧縮のプログラムの開発、細胞の移動防止のための特殊な接着剤の使用条件の確立と、移動した細胞を自動的に認識して画像処理するプログラムの開発を行った。その上で、細胞間相互作用にはTリンパ球のカルシウムオシレーション(カルシウム振動)が長時間にわたって測定できるようになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Kubo,S.: "A novel form of self tolerance di ctated in the thymu5 of transqenic mice with autoreactive T cell receptor a and β dhain qenes." Interantional Immunobgy. 6. 593-602 (1994)

  • [文献書誌] Benvniste,P.: "Engagement of the exte rnal domalns of CD45 throsine phosphatase can requlate the differentiatlon of immature CD41 CD81 thymo cytes into mature T cells." Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 91. 6933-6937 (1994)

  • [文献書誌] Kearse,K.P.: "Developmentalregulationof αβ T cell antigen receptor expressionresults from differentialstability of nascent TCRα proteihs within the endopiasmicreticulum of immature and mature T cells." EMBO Journal. 13. 4504-4514 (1994)

  • [文献書誌] Wang,C-R.: "TCR-medlat ed signaling events in CD4t CD8t thymocyt es undergoin thymic selection:Reguirement of calcineurin activation for thymic posltlve selection but not negative selection." Journal of Experimental Medicine. (印刷中).

  • [文献書誌] V.Reeders: "T cell development in the thymus.Handbook of Experimental Immunology.(5th ed.)" Blackwell Scientific Publications, (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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