研究課題/領域番号 |
06557042
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小室 一成 東京大学, 医学部(病), 助手 (30260483)
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研究分担者 |
加藤 裕久 ヤマサ醤油株式会社, 研究開発部・生物, 研究員
黒尾 誠 東京大学, 医学部(病), 医員
山崎 力 東京大学, 医学部(病), 助手 (60251245)
矢崎 義雄 東京大学, 医学部(病), 教授 (20101090)
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キーワード | ホメオボックス / 心筋細胞 / 心房性ナトリウム利尿ペプチド / 脳型クレアチンキナーゼ / 未分化胚細胞 / 細胞移植 |
研究概要 |
1)心筋特異的ホメオボックス遺伝子の過剰発現による心筋細胞分化の解析 in vitroの実験によりCSXが心房性Naの利尿ペプチドや脳型クレアチンキナ-セの遺伝子を活性化することが明らかとなった。またアフリカツメガエルやゼブラティッシュを使った研究で、CSXの過剰発現により心臓の巨大化や異所性心筋が形成されたことより、CSXは心臓の発生・分化にとって極めて重要な役割を果していることが明らかになってきた。そこでヒトCSXcDNAをサイトメガロウイルス(CMV)プロモーターやelongation factor(EF)プロモーターの下流に接続し、未分化胚細胞(ES細胞)に導入し、過剰発現細胞株を得た。現在その細胞株を用い、心筋細胞への分化について解析中である。 2)未分化胚細胞の心臓への移植 ES細胞にEFプロモーターを使ってLacZ遺伝子を過剰発現させ、細胞株を得た。その細胞を同系統のマウス心臓に注入し、心筋に分化するか否かを解析した。ES細胞を導入した領域にはリンパ球等の血液細胞の浸潤が強かった。切片をβgal染色及びミオシンに対する抗体を用いて染色したところ移植されたES細胞は心筋細胞には分化していなかった。現在、培養皿上でES細胞をある程度分化させ、心筋中へ注入し、生着するか否かについて検討している。 3)p53ノックアウトマウスより心筋細胞株樹立の試み p53ノックアウトマウスの新生仔心筋細胞を培養したが、細胞株を得ることはできなかった。現在胎仔早期の心臓よりの培養を考慮中である。
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