研究課題/領域番号 |
06557045
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 試験 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
金出 英夫 九州大学, 医学部, 教授 (80038851)
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研究分担者 |
西村 淳二 九州大学, 医学部, 助教授 (90237727)
小林 誠 九州大学, 医学部, 助教授 (80225515)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1996
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キーワード | 血管内皮 / 血管平滑筋 / 生体計測 / 細胞質カルシウム / フラ-2 |
研究概要 |
1.開発した「血管内皮・平滑筋細胞機能を細胞分子レベルで生体連続観察できるシステム」の特徴:(1)回折格子で得られる2つの励起光(340、380nm)の切替照射に、ステッピングモーターによるチョッパーミラーの回転方式を採用することによって、比較的高速(10Hz)の2波長切替と無振動測定が可能となった。(2)チョッパー切替装置の制御は画像処理装置を用いた。(3)画像取り込みにSITカメラを採用し、画像処理装置のフレームおよび拡張メモリーを用いることによって、640x400ドットの8ビット(256階調)画像フレームを得ることができた。(4)細胞内の〔Ca〕i濃度分布像について、256階調の〔Ca〕i濃度レベルを疑似カラーで表示可能となった。この画像は、5Hzで得ることができるようになった。(5)画像中の30局所の変化を連続記録できる。(6)廉価。 2.本システム、およびこれまで開発してきたfront-surface fluorimetryを利用し、次のような研究成果を挙げた。(1)in situ豚大動脈弁の内皮細胞に光学的方法を応用し、〔Ca〕i(フラ-2蛍光)と一酸化窒素-NO(diaminonaphthalene蛍光)の同時測定法を完成した。(2)冠動脈および賢動脈において、エンドセリンやアドレノメジュリン(AM)の産生と機能について検討した。これらの標本にReverse transcription polymerase chain reaction法を応用し、これら活性物質の産生に関わる蛋白のmRNAの発現を証明した。冠動脈および賢動脈においては、これらの活性物質がオートクリン/パラクリン型の血管緊張調節機能を有することを明らかにした。 3.Humana Pressが刊行中のMethods in Molecular Biologyのシリーズの一つとして、われわれが開発したfront-surface fluorimetry法を紹介する論文の執筆依頼があった。近々、印刷出版の予定。(NJ;U.S.A)。
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