研究概要 |
1 乾燥皮膚における高周波伝導度測定装置に、通常の広い接触面を持つ円筒型の電極よりも、優れたよい接触の期待できる細かい細い突起を持つ電極(MT-8C;Measurement technologies)を用い、乾燥し粗い皮膚表面をもつ病変を対象に検索中である。この場合乾燥皮膚の測定に適するComeometerの計測も平行しておこなっている。 2 ロボットの触覚センサーを用い皮膚の硬さの測定法の開発を試みている。 3 レーザードプラーの非接触測定法により、皮膚の血流と性状の関係を検索中である。 4 皮膚の創傷治癒過程における表皮および角層に状態を知るべく種々の時期での瘢痕における角層機能を測定し、その病変の程度により、角層水分含有量機能の上昇、バリア機能の低下があることを確かめた。 5 アトピー性皮膚炎の患者は乾皮症が認められるため、それが皮膚の疾患であるためなのか、アトピー体質によるのかを調べるべく、上気道アトピー性疾患であるアレルギー性鼻炎の患者においては皮膚の状態がどうであるのかを、鼻炎の季節前と季節中とで比較中である。また腎臓透析の患者において乾燥皮膚の性状ならびに原因をしらべるため皮表角層水分含有量、pH,経表皮性水分喪失などを検討中である。
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