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1996 年度 実績報告書

生体計測工学に基づく皮膚の性状および皮膚疾患の非侵襲的診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06557049
研究機関東北大学

研究代表者

田上 八朗  東北大学, 医学部, 教授 (60026911)

研究分担者 末武 茂樹  東北大学, 医学部付属病院, 講師 (60226397)
相場 節也  東北大学, 医学部, 講師 (80159269)
キーワード生体計測工学 / 角層 / バリア機能 / ケロイド / 瘢痕 / アトピー性皮膚炎
研究概要

1 乾癬病変形成にはCD4+Tリンパ球を中心とした免疫反応によって引き起こされる慢性皮膚炎と異なり、特徴的な白血球の表皮、角層への遊走が観察される。この現象にはおもに補体由来のC5aとケモカインのIL8とが関与していると考えられている。C5aは体液の補体が角層により傍系路を介し活性化される。私たちはケラチノサイトが補体の中心的役割をなすC3を産生しうることを確かめ、現在これに対する薬剤の影響を検討中である。
2 角層表面での補体の活性化は、さらに炎症を増強し、角層細胞を剥離し、剥離角層片への多核白血球の接着を引き起こす。白血球の存在はすべて角層を中心とするものかどうかを、組織レベルで検討中である。
3 β溶血性連鎖球菌が乾癬の発症に関係する可能性が高いため、β溶血性連鎖球菌から得たスーパー抗原を用い、末梢血単核球に与える影響を検討し、β溶血性連鎖球菌由来のスーパー抗原のVβ8,CAPに対して、乾癬患者が有意に低い反応性を示すことをみいだした。これに対する患者血清中のスーパー抗原への抗体の影響を検討したが、とくに関連は見いだしえず、他の血清因子の影響が考えられた。
化膿性連鎖球菌より分離したOK-432への乾癬患者リンパ球の反応性は低下しているが掌蹠膿疱症の患者では低下はみられない。一方、膿疱性乾癬の限局型のアロッポウ稽留性肢端皮膚炎では明らかに低下があり、掌蹠膿疱症は免疫反応のうえでは乾癬とは別のものであることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Suetake T et al: "Functional Analyses of the stratum corneum in scars: sequential studies after injury and comparison among" Arch Dermatol. 132. 1453-1458 (1996)

  • [文献書誌] Tagami H et al: "Bioengineering analysis of dry skin" Proceedings. The 9th Korea-Japan Joint Meeting of Dermatology. November 10-11, 1995, Pusan, Korea. 115-116 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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