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1995 年度 実績報告書

平滑筋細胞由来成長因子(SDGF)遺伝子のクローニングと特異的抑制剤の開発

研究課題

研究課題/領域番号 06557053
研究機関千葉大学

研究代表者

森崎 信尋  千葉大学, 医学部, 講師 (40174411)

研究分担者 高橋 健太郎  東洋紡績研究所, 研究員
神崎 哲人  成田空港検疫所, 厚生技官
キーワード平滑筋細胞由来成長因子(SDGF) / 平滑筋細胞 / 塩基性線維芽細胞成長因子 / 動脈硬化 / Effonidipin
研究概要

1.平滑筋細胞由来成長因子(SDGF)の免疫学的性質:前年度にSDGF活性は塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)に対する一部の抗体で抑制されることを示した。今年度はその抗体を用いて、家兎大動脈培養平滑筋細胞のコンディションメディウム中のSDGFをウェスターンブロットで解析したところ、32kDのサイズのバンドが見られた。これは還元処理して行っているので、SDGFの分子量を示すものと思われる。なお、bFGFの分子量は17-18kDであったので両者は免疫学的には交差するが、蛋白としては別のものと思われる。
2.SDGFのクローニング:SDGFはFGFのスーパーファミリーに属する因子であると予測し、既に報告されているFGFスーパーファミリーの共通部分の多い配列を選択し、その両端のDNAプライマーを作成した。SDGFを分泌しているような家兎平滑筋細胞よりRNAを抽出し、cDNAライブラリーを作成した。プライマーを用いPCR法で目的とするおよそ300bpのDNA断片を得た。これをpUC19に挿入し、大腸菌で増やし配列を決定した。現在、完全に目的とするDNA断片を得るべく検討中であり、確定すれば全長のcDNAをクロスハイブリダーゼーションでクローニングする予定である。
3.SDGFの抑制剤:内因性(種々のサイトカイン)、外因性の薬剤(種々のカルシウム拮抗剤、HMG-CoA還元酵素阻害剤)のSDGF活性に対する影響を検討したところ、Effonidipinが最も強力な抑制剤であることが明かとなった。10^6Mで65%の抑制率(これはバックグランドの活性を考慮にいれると10%の抑制率)を示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Morisaki N, Kanzaki T et al.: "Spocific inhibition of vascular celbadhesion voleculc-1 expression by tyge Vccliagen in endothelial cells" Biochem Biophys Res Commun. 214. 1163-1167 (1995)

  • [文献書誌] Kanzaki Y, Morisaki N et al.: "In vivo effect of TGF-B_1" Arterioscler Thromb Vasc Biol. 15. 1951-1957 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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