研究課題/領域番号 |
06557071
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
澤 芳樹 大阪大学, 医学部, 助手 (00243220)
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研究分担者 |
林 和子 通産省大阪工業技術試験所, 主任研究官
益田 順一 国立循環器病センター研究所, 室長 (70173747)
福嶌 教偉 大阪大学, 医学部, 助手 (30263247)
白倉 良太 大阪大学, 医学部, 教授 (00116047)
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キーワード | 平滑筋細胞 / アンチセンス / ステント / 静脈グラフト病変 / 遺伝子治療 / 再狭窄 |
研究概要 |
本研究の検討に用いる内膜増殖性病変の実験モデルとして、vein graft diseaseモデル及びステント留置モデルを作成し確立した。即ち前者では、家兎を用い頸部静脈を動脈に移植し、静脈グラフトの動脈化の過程において、急性期に一時血管壁はひ薄化し平滑筋細胞が減少するが、その後平滑筋細胞は増殖を開始し、形質を胎児型に変換し、血管壁が肥厚することを免疫病理組織学的に確認し、学会報告を行った(アジア心臓血管外科学会、日本外科学会総会)。また後者では、ステント留置後の平滑筋細胞の増殖及び形質変換が一過性で局在性を持った反応であることを明らかにし、論文報告した。さらに高脂血症下fatty streak lesion及びfibromuscular lesionにおける反応を検討し、学会報告した(日本循環器病学会総会、日本外科学会総会)。 現在投与するantisenseを決定し、in vitroにおいてそのantisenseが平滑筋細胞の増殖を抑制することを確認中である。 またvein graftにおいてDrug delivery systemの担体としての役割も担うVein Graft Support Systemを開発製作し、動物実験における検討を開始した。 今後は、このVein Graft Support Systemを用いてantisenseを血管壁に投与できるか検討を行う予定である。
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