研究課題
本研究では次の各要素因子:1)移植初期においては非血栓性、2)多孔質化による外側と内腔間の細胞交通性による組織の侵入促進、3)血管壁組織の再構築と機能化、4)宿主血管との力学的適合性、5)任意の口径、膜厚、多孔度及び長さが制御でき、簡便で再現性のある成型加工技術 を組み込み、研究代表者らによって新しく見い出されたバイオメカニクス、ナイオマテリアル及びバイオロジーの基盤原理を複合化した臓器工学的手法によって、(超)小口径人工血管の開発を意図する。具体的には、口径0.5mm〜3m迄の(超)小口径人工血管として次の3つのアプローチを並行して開発した。システムI :細胞による自己収縮・配向化を利用した高密度・高配向性ハイブリッド管状組織体システムII :低温ゲル化能と細胞接着性を有するハイブリッド細胞外マトリックスによる管状ゲル構造体システムIII:セグメント化ポリウレタン薄膜による管状体とエキシマレーザによる微孔化1)移植実験、2)組織化過程の形態学的研究、3)吻合部肥厚評価を行なった。何れのシステムにおいても、生体内のリモデリングが移植期間と共に進行した。
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