臨床応用に更に優れたカルシウム拮抗剤の網膜末梢循環に対する効果を検討するためにlong acting Ca channel blockerであるプラニジピンの効果を家兎で検討したところ、既に昨年度に報告した諸剤と同様の(約15%増加)網膜血流増加作用が見られる事を確認した。更にカルシウム拮抗剤投与前後で本機による網膜末梢血流測定値とマイクロスフェア法による結果を比較した所両者の値はよく一致し、本機がカルシウム拮抗剤の網膜末梢循環への効果を研究するために極めて有効であることを確認した。昨年度に報告した人眼網膜大血管(静脈)血流量測定法を更に改善し、より太い静脈(経80〜130μ)も測定できるように、基礎実験をやりなおし、人眼網膜静脈血流速度を視神経乳頭付近でも測定出来るようにした。又高感度CCDカメラを観察系に組み込み照明なしで被験者に苦痛なく眼底を観察できるシステムを開発した。
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