• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

口唇裂口蓋裂治療における鼻上顎複合体のバイオメカニクスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06557114
研究機関昭和大学

研究代表者

柴崎 好伸  昭和大学, 歯学部, 教授 (40014005)

研究分担者 鐘ヶ江 晴秀  昭和大学, 歯学部, 講師 (90119173)
大塚 純正  昭和大学, 歯学部, 助教授 (80129816)
槇 宏太郎  昭和大学, 歯学部, 助手 (80219295)
キーワード口唇裂口蓋裂 / 鼻上顎複合体 / バイオメカニクス / CT / 骨密度 / 三次元画像
研究概要

口唇裂口蓋裂患者において、上顎骨およびその上部構造からなる鼻上顎複合体は近遠心的にも上下的にも三次元的な劣成長を示すことが多く、咀嚼機能や構音機能の改善などを目的とした矯正治療の難易に大きく影響を及ぼしている。このような上顎の劣成長は、口蓋閉鎖手術時の瘢痕収縮に起因しているものが多く、その治療方法としては、早期の上顎前方牽引による成長の促進や歯列弓の側方拡大などがおこなわれている。とくに、狭窄した上顎歯列を側方へ拡大することは、その後の骨格性の成長を促進するとともに上下の歯列間における良好な対咬関係を構築し、さらには咀嚼や発音時における顎運動を正常に機能させるという点で非常に重要なものとされている。しかしながら、口唇裂口蓋裂患者における鼻上顎複合体の形態的な変異は極めて多様性を示し、また、治療術式における上顎骨への影響や治療効果を力学的に解析した例が少ないことから、臨床上の個々の症例において劣成長や狭窄の程度を熟慮したうえでその治療時期,方法,期間を決定することは困難であると言わざるを得ない。
そこで、本年度は以下の研究をおこなった。
1)口唇裂口蓋裂患者においてX線CT撮影をおこなった(下顎から鼻上顎複合体全域を断層厚2mmでスキャン)。
2)断層画像の三次元再構築をおこない、硬口蓋組織量などを三次元形態計測。
3)鼻上顎複合体における骨密度の解析をおこない、高骨密度域の三次元的な分布を観察した。

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi