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1994 年度 実績報告書

新たな臨床診断法を指向したヒト用生体計測ESRの開発

研究課題

研究課題/領域番号 06557123
研究種目

試験研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

内海 英雄  九州大学, 薬学部, 教授 (20101694)

研究分担者 藤井 金苗  日本電子, 研究開発部, 課長
小沢 俊彦  放医研, 薬理化学部, 部長 (40160858)
桐野 豊  東京大学, 薬学部, 教授 (10012668)
キーワード電子スビン共鳴(ESR) / フリーラジカル / 活性酸素 / 一酸化窒素(NO) / 生体計測
研究概要

本研究では、ヒトでのフリーラジカル反応を無侵襲的に測定するESR装置と評価システムを開発するために本年度では以下の研究を行った。
1)申請者の内海は分担者の藤井と共にヒトでのESR測定が可能な装置の設計を行った。即ち,大型動物用電磁石およびループギャップレゾネータ,マイクロ波発信機について装置の基本的仕様の決定ならびに模擬実験を行った。この基本仕様をもとに早速装置の詳細な設計を終え,現在,本装置の製作中である。
2)実際に応用するうえで装置の開発と共に評価システムも併せて開発する必要がある。そこで,内海はマウスで種々の病態モデルを作成し,これまで検討してきたスピンプローブによる解析を行った結果,皮膚の紫外線障害や敗血症モデルなど幾つかの系で有意な結果が得られた。これらについて現在,詳細に検討中である。
3)桐野は心筋や血管平滑筋での虚血再還流障害とフリーラジカル発生との関係を明らかにする目的で,筋組織のカルシウムチャンネルについてその挙動を測定する系を確立した。この系を用いて酸化的障害により生じるカルシウムチャンネルの変化とフリーラジカルの関与を今後,明らかにする。
4)小沢は活性酸素や一酸化窒素を効率良く捕捉できるスピントラップ剤の開発を行うために,鉄錯体や銅錯体を中心に一酸化窒素の捕捉およびESR測定に適したものを探索した結果,in vivo測定で産生した一酸化窒素を鉄の5配位錯体で効率的に検出できることを明かにした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Hideo Utsumi,Koji Kiyoshige,et al.: "Comparative Studies on Cytotoxicity of Micropollutants in Water:Principle of Cytotoxicity Matrix" Environ,Toxicol,Water Quality. 9. 333-339

  • [文献書誌] Masaji Inoue,Hideo Utsumi,et al.: "A Comparative ESR Study of Some Paramagnetic Materials as Probes for the Noninvasive Measurement of Dissolved Oxygen in Biological Systems" Chem.Pharm,Bull.42. 2346-2348

  • [文献書誌] Yuri Miura,Hideo Utsumi et al.: "IN VIVO ESR Studies of Antioxidant Activity on Free Radical Reaction in Living Mice under Oxidative Stress" Free Rad.Res.Commun.in press-

  • [文献書誌] 内海英雄: "生体計測用ESRによる生体内フリーラジカル反応の無侵襲解析" フリーラジカルの臨床. 8. 91-98

  • [文献書誌] 内海英雄: "ESRによる生体フリーラジカルの測定" 衛生化学. 40. 213-224

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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