研究課題/領域番号 |
06557129
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堅田 利明 東京大学, 薬学部, 教授 (10088859)
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研究分担者 |
星野 真一 東京大学, 薬学部, 助手 (40219168)
櫨木 修 東京大学, 薬学部, 講師 (80142751)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | NAD / 環状ADPリボース / NAD代謝酵素 / ADPリボース環化酵素 / ヒトリンパ球表面抗原CD38 / ラジオイムノアッセイ / 情報伝達 |
研究概要 |
我々は先に、レチノイン酸(RA)によるHL-60細胞の分化の過程でNAD^+分解酵素が誘導され、その酵素がヒトリンパ球表面抗原のCD38によることを明らかにした。CD38はアメフラシの卵精巣より単離された環状ADP-リボース合成酵素と構造上類似し、さらに代謝産物である環状ADPリボースは、IP_3と同様にある細胞内プールからCa^<2+>を放出させる作用をもつことから、細胞内で新たなシグナル分子として機能することが期待された。そこで本研究においては、環状ADPリボースの合成と分解に関わる基礎的な研究の展開と、シグナル分子としての生理的役割を立証する一つの手段として環状ADPリボース量を高感度に測定する方法の開発を目的とした。1.アメフラシの酵素は、環状ADPリボースとニコチンアミドから効率よくNAD^+を生成(逆反応が進行)し得る“lyase"の特性を有し、構造上類似性が指摘されていたCD38の触媒するNAD^+分解酵素とは酵素学的に別種のファミリーに属することが示された。2.CD38にZn^<2+>が作用すると、そのNAD^+分解活性が抑制され、環状ADP-リボース合成活性は逆に促進した。すなわち、Zn^<2+>によるCD38の酵素特性の転換が認められた。3.環状ADPリボースのスクシニル化誘導体を結合したウシ血清アルブミンをウサギに免役して多クローン性抗体を作製し、pmolオーダーの環状ADPリボースが定量可能なラジオイムノアッセイ系を開発した。4.このラジオイムノアッセイ系を用いて、いくつかの細胞の環状ADPリボース動態を解析した結果、CD38の発現誘導と相関して細胞内にその蓄積が観察された。また、その蓄積は多くの場合、細胞内の顆粒画分に認められた。
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