研究課題/領域番号 |
06557135
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研究種目 |
試験研究(B)
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小野 輝夫 新潟大学, 医学部, 教授 (00000927)
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研究分担者 |
星野 力 新潟大学, 農学部, 助教授 (30165542)
榊原 順 新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)
藤井 博 新潟大学, 医学部, 助教授 (90165340)
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キーワード | コレステロール / スクアレン / スクアレンエポキシダーゼ / 阻害剤 / 動脈硬化 / スクリーニング / 高脂血症 / バイオセンサー |
研究概要 |
ラットスクアレンエポキシダーゼcDNAをもつ酵母組み換え体をタ-ビナフィン存在下において酵母SEを抑制し、様々な物質による生育抑制を調べることによるラットSEの阻害剤スクリーニング法の開発を行った。まず条件検討を行いスクリーニング条件を次のように設定した。初発の菌濃度は1×10^8cells/mlとし、96ウエルプレートを用い、1ウエル当たり180μ1とし、インキュベーション時間は24時間とする。また溶媒(エタノール、DMSO)の最終濃度は0.1%、タ-ビナフィン濃度は最終濃度0.1μg/ml、サンプル濃度は100、10、及び0.1g/mlの3濃度とする。この条件下で、既知の抗真菌活性物質39薬剤のアッセイを行った。その結果15物質については1〜0.01μg/mlで生育抑制を示したが、組み換え体のみに特異的に生育抑制を示すサンプルはなかった。一方ポジティブコントロールであるNB598は、特異的に組み換え体に対して、ホストに比べて100倍強い生育抑制を示した、このことは今回の方法及び条件がSE阻害剤のスクリーニング法として十分に機能していることを示している。 そこで実際に種々の物質に対してスクリーニングを開始した。現在570サンプルについてアッセイを終了している。これまでの結果では少なくとも5%以上の生育抑制を示したサンプルは18サンプルであった。組み換え体のみに特異的に生育抑制を示すサンプルは9サンプルであったが、いずれも生育抑制活性は弱かった。これらについては濃度を広く取り検討をする予定である。今後はより多くのサンプルのスクリーニングを行い、またバイオセンサーを用いたより簡便で感度の高い酵素活性測定法の開発を行う予定である。
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