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1995 年度 実績報告書

コレステロール生合成後段階の阻害剤探索法の開発とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 06557135
研究機関新潟大学

研究代表者

小野 輝夫  新潟大学, 医学部, 教授 (00000927)

研究分担者 榊原 順  新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)
藤井 博  新潟大学, 医学部, 助教授 (90165340)
キーワードコレステロール / スクアレン / スクアレン・エポキシダーゼ / 阻害剤 / 動脈硬化 / 高脂血症 / スクリーニング / バイオセンサー
研究概要

ラットスクアレン・エポキシダーゼ(RSE)cDNAを持つ酵母組み換え体(Transformant‐RSE)を作成し、これを用いて酵母のSEを特異的に阻害するterbinafine存在下で様々な菌体成分による生育抑制を調べることによりRSE阻害剤をスクリーニングする方法を開発した。既知の抗菌剤、NB598での予備実験により確立した設定条件が、SE阻害剤一次スクリーニング法として十分機能していることを確認したので、この方法を用いて804種のサンプルを一次スクリーニングした。その結果、(1)transformantsの生長が20%以上生育抑制され且つhost cellより15%以上生育抑制されているものが47例、(2)上記の性質の他にhostの生育が80%を越えるものが25例検出された。現在これらの候補の中から更にRSEの阻害剤同定を計画中である。
ラットRSEのcDNAをプローブとして用いてマウス、ヒトのcDNAクローニングを完成させた。アミノ酸レベルにおけるホモロジーはラットに対しマウスは93%、ヒトでは81%であった。現在ヒトのSEcDNAを酵母に組み込んだtransformantを作成中で、これを使用してヒトのSEに特異的な阻害剤を一次スクリーニングする計画である。
基質結合部位はベンゾフェノンを用いたphotoaffinity法とMALDI‐MSによるペプチド検索から3種の哺乳類並びに酵母のSEで共通に保存されているRHPLTGGGMTV近傍が有力と推定された。本酵素の遺伝子発現はHela cellを用いた実験からウエスタン、ノーザンブロット共にリポ蛋白欠乏血清培地で増加し、転写レベルでSE発現が調節されていることを明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Nakamura,Y.: "Transcriptional regulation of squalene epoxidase by sterols and inhibitors in HeLa Cells." J.Biol.Chem.(in press). (1996)

  • [文献書誌] Sakakibara,J.: "Molecular cloning and expression of squalene epoxidase." J.Biol.Chem.270. 17-20 (1995)

  • [文献書誌] Kosuga,K.: "Nucleotide sequence of a cDNA for mouse squalene epoxidase." Biochim.Biophys.Acta. 1260. 345-348 (1995)

  • [文献書誌] Nagumo,A.: "purification and characterization of recombinant squalene epoxidase." J.Lipid Res.36. 1489-1497 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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