研究課題/領域番号 |
06557135
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小野 輝夫 新潟大学, 医学部, 教授 (00000927)
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研究分担者 |
熊谷 英敏 新潟大学, 医学部, 助手 (20281008)
榊原 順 新潟大学, 医学部, 助手 (90242403)
藤井 博 新潟大学, 医学部, 助教授 (90165340)
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キーワード | スクアレン・エポキシダーゼ(SE) / ラノステロール合成酵素(LS) / 酵母トランスフォーマント / 阻害剤 / クローニング / 抗真菌剤 / スクアレン合成酵素(SS) / 生育阻害 |
研究概要 |
ラットスクアレン・エポキシダーゼ(SE)発現系を分裂酵母に組み込んだトランスフォーマントを用いる阻害剤一次スクリーニングの培養条件とその生育阻害の判定法がほぼ確立したので、ヒト酵素に対するトランスフォーマントを作成する目的で、ヒトのスクアレン・エポキシダーゼ、ラノステロール合成酵素のcDNA、ゲノムDNAのクローニングについて検討した。ラットのSEcDNAをプローブにヒトのcDNAを単離しその塩基配列を決定した。更に、ヒトのSEcDNAをプローブにヒトの遺伝子ライブラリーをスクリーニングした。200万クローンのスクリーンから15個のクローンを得、イントロンの長さ及びイントロン-エクソン結合部位を決定した。ヒト遺伝子の全長は17kbで11個のエクソンを含んでいた。10個のイントロンは87から3.2kbの範囲にあった。エクソンI、IIにはそれぞれ推定膜ドメイン及びFAD結合モチーフを持ち全ての遺伝子で共通なウンデカペプチドはエクソンVIIIに存在した。ヒトのラノステロール合成酵素のcDNAを単離し目下ゲノムDNAをクローニング中であるが未だ完全構造解析までに至っていない。 分裂酵母で酵素欠損株を得ることが難しいので、Saccharomyces cerevisiaeへの組換体に代えるための予備実験を進めたが、殆どがテルビナフィン耐性で目下のところ実用化のメドは立っていない。また分裂酵母を用いたヒトSEの組換体作成の試みも今のところ成功していない。阻害剤の一次スクリーニングを進めた結果、候補となる菌体成分を数個見出したが、その検体の酵素阻害特異性、培養液、酵母の不ケン化物解析結果からは確認されるまでに至っていない。
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