研究課題/領域番号 |
06557141
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
笹 征史 広島大学, 医学部, 教授 (20025654)
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研究分担者 |
山本 敏幸 東洋産業株式会社, 医用機器事業部, 研究員
芹川 忠夫 京都大学, 医学部, 教授 (30025655)
氏原 久充 山口大学, 医学部, 講師 (00213421)
河野 静子 広島大学, 医学部, 助手 (30034028)
松林 弘明 広島大学, 医学部, 助手 (60165850)
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キーワード | 自然発症てんかんラット(SER) / 強直性けいれん / 欠神様発作 / トレモアラット / チッターラット / カルシウムチャネル |
研究概要 |
1.自然発症てんかんラット(SER)の微生物統御下の増殖維持 チッター表型トレモアヘテロ型(zi/zi,tm/+)同士を交配させてSER(zi/zi,tm/tm)を得る場合、温度、湿度がコントロールされ、一方向性の空気流を有するクリーンラック内で飼育することが必須であることが判明した。一回の交配により1〜2匹のSERを得るに過ぎないので、常時10組以上を用意する必要がある。またチッター表型トレモアヘテロ型の内、雄性ラットの生殖能は約一年、雌性ラットの妊娠可能回数はほぼ4回程であることが明らかとなった。 2.SERの薬理学的応用 てんかん発作の自動計測システムはなお若干の改良を要するが、テレビカメラと脳波の動きを組み合わせることにより、可能となりつつある。この装置とソフトウエアを利用し、長時間にわたるてんかん発作の解析が進みつつある。一方、SER海馬スライス標本を用い、電気生理学的手法により、海馬錐体細胞のカルシウムチャネルの性状について解析し、このチャネルが開放されやすいことが見い出された。同時にこの細胞を単離し、パッチクランプ法による研究を行い、カルシウムチャネルがカルシウムチャネルブロッカーに対し、正常ラットのそれよりも感受性が高いことが見い出された。SER大脳皮質細胞の培養については困難を伴っているが、正常動物については順調に進んでいるので、改良により可能となると思われる。
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