研究課題/領域番号 |
06557148
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大江 和彦 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40221121)
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研究分担者 |
小山 照夫 学術情報センター, 研究開発部, 教授 (80124410)
小島 通代 東京大学, 医学部, 教授 (30114276)
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キーワード | 看護情報システム / 病院情報システム / 電子カルテ |
研究概要 |
1.病院情報システム、携帯型看護情報ターミナル、看護管理ステーション間の情報連携を行うため、(1)看護記録に用いられる定型的表現と用語の整理と体系化、コード化の試作、(2)患者別の看護計画立案とアクションリストの生成システムの試作、(3)生成されたアクションリストの携帯型情報ターミナルへの取り込み機構の検討、試作(4)看護管理ステーションに実装する電子リファレンスとしての内科教科書の試作、を行った。 2.2年度目に行われた脳神経外科病棟での評価実験にもとづき、携帯型端末ソフトの改良を行った。管理システム、病院情報システム、携帯ターミナル間でのタイムラグのないデータ同期化が最大の課題であり、PHSなどの無線LANの技術を導入しない限り根本的な問題は解決できないことが示唆された。 3.本研究によるシステムの試験開発と運用を通じて、以下の事項が達成された。 (1)携帯型看護情報ターミナルに必要不可欠な機能として、看護計画にもとづくアクションリストとチェック項目の表示と入力支援、全システム間でのデータの同期更新があることが判明した。(2)看護管理ステーション自体の分散配置が不可欠であることが判明した。(3)看護記録との連動が必要不可欠であり、そのためには電子化看護記録のためのユーザーインタフェイス向上のため、定型表現の整理とコード化が試作され有用であることが判明した。(4)看護計画作成のための基本データモデルが作成された。(5)電子化された看護記録を電子的に共有するための表現形としてSGMLによる表現を提案し、DTDが作成された。
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