研究課題/領域番号 |
06558006
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮下 充正 東京大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80023571)
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研究分担者 |
小市 正治 日本光電株式会社, 本郷第二営業所, 所長
山本 義春 東京大学, 大学院・教育学研究科, 講師 (60251427)
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キーワード | デジタルオ-ディオテープ / 小型生体電気計測システム / 乳幼児 / 拮抗筋抑制 / 心拍変動 |
研究概要 |
小型デジタルオ-ディオテープ(DAT)録音・再生機と小型アンプより構成される生体電気計測システムについて、乳幼児においても測定システムの信頼性、妥当性が確認された。そこで、保育園に協力を要請し、親の同意を得た後、6名の乳幼児(2月時点で生後4ケ月、6ケ月、6ケ月、5ケ月、10ケ月)において2週間おきに運動神経機能、自律神経機能の縦断的測定を開始した。 運動神経機能に関しては、安静時のアキレス腱刺激により伸張反射を誘発し、筋電図を測定する。その結果、直立姿勢獲得前の乳幼児では、アキレス腱刺激時の伸張反射が、主働筋であるヒラメ筋のみならず拮抗筋の前脛骨筋でも観察される反射のradiation現象が成人に比べて顕著であり、拮抗筋抑制が未発達なことが確認された。筋電図振幅比などを用いて、詳細な結果について解析中である。 自律神経機能に関しては安静時心電図の縦断的測定を行っている。申請者らが開発ずみである心拍変動の時系列からフラクタル成分を分離する粗視化スペクトル法により、自律神経活動を評価する。これについても解析中であるが、本システムを用いて、中高齢者を含む幅広い年代で測定評価を行い、乳幼児との比較データを得た。 両機能に関して、今後も縦断的測定をさらに続け、乳幼児の直立姿勢獲得との関連について考察する。
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