研究課題/領域番号 |
06558013
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研究機関 | 宮城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
渡辺 宏 宮城工業高等専門学校, 総合科学系・理数科, 教授 (60004313)
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研究分担者 |
松浦 真 宮城工業高等専門学校, 総合科学系・理数科, 教授 (40042262)
野本 俊夫 宮城工業高等専門学校, 総合科学系・理数科, 助教授 (50099769)
佐藤 次男 宮城工業高等専門学校, 総合科学系・理数科, 助教授 (90042259)
小野 堯之 宮城工業高等専門学校, 総合科学系・理数科, 教授 (30005342)
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キーワード | 高専教育 / 教育研究 / 総合科目 / 学生実験 |
研究概要 |
本年度は研究課題の最終年度であり本年度の研究目的は(1)平成4年度に総合科目として開設した「基礎科学実験」に適し、現在行われている実験と比べよりアドバンスドなテーマ実験を開発すること、(2)各テーマについてテーマ実験とそれに引き続いて行われる数学、情報処理との間に有機的に結び付いた教授法を研究すること、さらに最も大きな目的としては(3)これまでの成果を教科書として出版することであった。 今年度の研究の成果としては総合科目である「基礎科学実験」用に新たに次の実験テーマを開発することができた。 1.放射性物質のベータ崩壊 2.コンピュータによる統計実験 3.たわみ振動による定常波 4.音波の波形観察 5.フーリエ級数入門 6.酢酸ビニルの重合反応の全活性化エネルギー これらはいずれも各テーマ毎に 実験→数学講義→情報処理 と有機的に関連づけて授業が進められるよう考慮されている。 最後に最も重要なこれまでの成果を教科書として出版するという目的は平成7年10月にコロナ社から「総合科学実験」という書名で出版することができた。以上のように本研究課題を通して従来の講義や実験とは異なる新しい科目である「基礎科学実験」を設置し、実践することができた。まだ今後改善すべきことは多いがこのような試みが真に学生に興味を与え、かつ応用力が身に付くことができる授業法の発展のために重要な礎を築いたことを確信する。
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