研究課題/領域番号 |
06558018
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
菅井 勝雄 大阪大学, 人間科学部, 教授 (40000294)
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研究分担者 |
柴若 光昭 東京大学, 教育学部, 助教授 (90107467)
山内 祐平 大阪大学, 人間科学部, 助手 (50252565)
前迫 孝憲 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00114893)
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キーワード | GPS / 身体性 / 地図 / 認知 |
研究概要 |
本年度は具体的なシステム作成と実験をおこなった。Sonyから発売された歩行用GPS(GPX-5)を3回にわたりテストし、その問題点を探った。同時に前年度開発したノートパソコンとGPSを連結した機械も持って行き、データを比較した。その結果、GPSの衛星を補足に問題があり、ある衛星を見失って次の衛星に乗り換える際に、最大50m程度のぶれが出てしまうことが判明した。この問題を避けるために、現在、不自然なぶれが起きたときに自動的に修正するプログラムを開発中である。 また、試験と同時にプロトコルをとり、ナビゲーション中に発生する認知的課題についても研究を進めている。その結果、ナビゲ-タを見ることによって、地図の先読みができるため、実際の意志決定場面(交差点)に来たときに、次に行くべき方向がわかっているという現象が確認された。 現在、システムの軽量化に向けて鋭意努力中であり、最終的に3形態のシステムで実験を行なう予定である。一つは、地図によるナビゲーションをせず、現在位置だけを知らせるタイプのポケットサイズシステムである。二つ目はノートパソコンを利用したナビゲーション付きシステムであり、このシステムには認知的な援助ができるような仕掛けをつくる。3つ目は、市販の歩行用GPSである。 来年度は、認知心理学で行なわれている空間認知のレビューも含め、基礎的文献のレビューを進め、同時に開発したシステムにおける実験と分析を進めていきたいと考えている。
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