研究課題/領域番号 |
06558025
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研究機関 | 園田学園女子大学短期大学部 |
研究代表者 |
原 克彦 園田学園女子大学短期大学部, 情報教育センター, 講師 (60238152)
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研究分担者 |
宇土 正浩 日本アイ, ビー・エム, 開発プログラム担当
中野 彰 土佐女子短期大学, 助教授
伊藤 剛和 園田学園女子大学, 情報教育センター, 講師 (40249488)
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キーワード | グループウェア / 共同学習 / ネットワーク / 学習環境 / 初等教育 |
研究概要 |
学習者が、主体的に情報を創造し、流通しあえるようなネットワーク環境とソフトウェアの開発が、新しい教育方法の実現や教育環境を整備する上で必要になっている。本研究では、子どもが活用できる簡易なグループウェアを実用化することを目的として進めてきた。 本年度は、前年度に開発したグループウェアへの機能付加と改良、当該ソフトを利用した効果的な学習カリキュラムの開発と授業実践、ならびに評価と研究のまとめ(研究報告書の作成)を行なった。具体的には、次の4項目の事項を重点的に行った。 (1)めまぐるしく変化する最新の技術動向を収集しながら、子ども用に改良。 (2)グループの編成や交換する情報の内容、ネットワーク以外での情報交換などを考慮しながらカリキュラムを立案し、研究協力校での実践授業。 (3)子ども用の簡易マニュアルの作成。 (4)研究報告書を作成し成果の公開の準備(インターネットの利用)。 これらの結果、グループ間での意見や学習情報の交換が行える「子ども用グループウェア」の開発を行うことができた。開発したソフトウェアは、教室内のネットワーク環境(LAN)を利用して実現でき、コミュニケーションを大切にした協調学習の実現や総合学習の中での利用も可能である。現段階での特徴としては、(1)GUIによる簡単な操作、(2)文字や図形、写真、音声などのデータの利用、(3)一般的なネットワークOS上での動作(WindowsNT,NetWare,Windows95で確認済み)などがあげられる。 これまでの研究では、学習者の要求の多くは、自らが作成した情報(その多くは手書きによるイメージ画を含む資料)の発信であり、また、それを他の学習者に有効に利用してもらう(共有する)ことの喜びであることが明らかにされてきていた。本研究成果の「子ども用グループウェア」を利用することで、それらが簡単に入力で、入力したことを他人に伝える手段が教室内のLAN上で実現することが可能になった。
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