本研究は、従来の文字およびグラフィック情報を組み合わせたCAI教材に、音声応答および通信機能を付加し、語学教育、特に発音等の指導を行うことを目的としたシステムの構築である。本年度は次の3項目の作業を行った。 1)音声機能を組み込んだCAIネットワークの構築 教材サーバを中心に教師端末及び学習端末をイーサネットで接続したLANを構築した。現在このLANを利用し、各種の機能及び教材を作成している。 2)発音添削指導支援機構の構築 本研究の中心となる発音の添削機構の仕組みを教師端末機に作成した。画面上に文章を表示し、学生の発音の添削指導をタブレットを使って、音調記号で添削するものであり、結果を学習者にフィードバックする。その際、簡単なコメントが付加出来るように成っている。 3)音声機能を組み込んだ教材作成 本研究に使用する音声機能を持った教材を作成した。教師端末に発音結果を送る機能と、添削結果を自端末に表示し、指導を受ける機能がある。 次年度は、本研究をさらに進め、多人数対応の発音添削指導が行える仕組みを構築し、それらの総合動作確認と修正作業を行い研究を完了する。尚、本年度行えなかった学会発表を行う。
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