• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

並列計算機上の関数プログラミングシステムの構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06558039
研究種目

試験研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

武市 正人  東京大学, 工学部, 教授 (10011165)

研究分担者 田中 哲朗  東京大学, 工学部, 助手 (60251360)
松岡 聡  東京大学, 工学部, 講師 (20221583)
岩崎 英哉  東京大学, 教育用計算機センター, 助教授 (90203372)
米澤 明憲  東京大学, 理学部, 教授 (00133116)
キーワード関数プログラミング / 並列プログラミング / 関数型言語 / 並列関数プログラミング
研究概要

本研究は、並列計算機上に関数プログラミングシステムを構築して、あらたな規範に基づく並列プログラミングの支援環境を与えようとするものである。本年度の研究計画は、その基盤となる並列計算機の上の関数型言語の処理系の設計・作成を行うことであった。関数型言語の処理系の原型は、これまでにワークステーション上に作成してあったものを利用し、これに並列化機構を追加して、分散メモリ型並列計算機AP1000と共有メモリ型並列計算機Luna88K上にParallel Goferの処理系を作成した。
これらの処理系はほとんどのコードが共通で、機械依存部分だけが異なるという形態であり、さらにあらたな並列計算機にも容易に移植できるものとなっており、当初の設計方針に適合した構成になっている。並列関数型言語の処理系の作成に関する研究成果を公表したが、処理系を用いた評価についてはまだ十分に報告できる状況ではない。本研究は3年間にわたるもので、当初より、処理系の評価は来年度に行うものと計画しているが、本年度にプログラムの実行プロファイルを採取して効率改善を図るための基礎的な実験も行った。
来年度は、処理系の評価とともに、これに基づいて改善を行いつつ、これらの処理系をもとにしたプログラムの開発環境・変換系を構築する計画である。本年度の処理系作成によって、並列関数プログラミングの実用化システムに必要な支援環境の基盤が得られたものと考えられる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Liangwei Xu: "Derivation of Algorithms by Introduction of Generation Functions" New Generation Computing. 13. 75-98 (1994)

  • [文献書誌] 田中哲朗: "疎結合並列計算機上の遅延評価型関数型言語処理系の性能評価" 情報処理学会プログラミング研究会報告. 18. (1994)

  • [文献書誌] 田中哲朗: "疎結合並列計算機上の関数型言語実行の効率化" 日本ソフトウェア科学会第11回大会論文集. 297-300 (1994)

  • [文献書誌] 徐良為: "Preorder Closures for Nondeterministic Programs" 日本ソフトウェア科学会第11回大会論文集. 417-420 (1994)

  • [文献書誌] 胡振江: "Promotion Strategies for Parallelizing Tree Algorithms" 日本ソフトウェア科学会第11回大会論文集. 421-424 (1994)

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi