研究課題/領域番号 |
06558039
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武市 正人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011165)
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研究分担者 |
田中 哲朗 東京大学, 教育用計算機センター, 助教授 (60251360)
岩崎 英哉 東京農工大学, 工学部, 助教授 (90203372)
米澤 明憲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00133116)
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キーワード | 関数プログラミング / 並列プログラミング / 並列化機構 |
研究概要 |
本研究は、並列計算機上に関数プログラミングシステムを構築して、あらたに規模に基づく並列プログラミングの支援環境を与えようとするものである。 一昨年度より開発を進めてきた並列計算機AP1000上の関数プログラミングシステムParallel Goferを用いてさまざまな並列アルゴリズムを実現したプログラムを用意し、評価しつつコンパイラの最適化を進めてきた。 この研究を進めてゆく過程で、関数プログラミングシステムにおけるデータのUnbox化の重要性が明らかになってきた。データを動的に生成するという関数プログラムの実行においては、生成するデータの効率のよい取扱いがきわめて重要になってくる。ここでは、データのUnbox化に関して、動的にヒ-プ上に生成するとされるデータのうちで、実際にはそうする必要のないものを検出する方法を提案して実現し、評価した。本年度には、このようなデータのUnbox化とともに、構成的アルゴリズムに基づくHylomorphismによるプログラムの変換システムを構築し、有効性を確認した。これらは、並列関数プログラムに固有のものではなく、広く関数プログラミングシステムに適用できる手法である。 以上の研究成果は、主として、国際学会で発表しているが、これらをもとにして実現した並列関数プログラミングシステムはネットワークでアクセスできる形で公開する予定である。
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