研究課題/領域番号 |
06558040
|
研究機関 | 北陸先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
堀口 進 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (60143012)
|
研究分担者 |
丹野 州宣 山形大学工学部, 助教授 (40007018)
阿部 亨 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (80222652)
下平 博 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30206239)
|
キーワード | 3次元物体認識 / 超現実感環境 / 3次元コンピュータグラフィックス / 3次元形状データ高速入力システム-3次元高精度画像生成 |
研究概要 |
人間の知的活動を支援する高度知的情報処理に関する研究には、人間自身の感覚情報まで含めて柔軟に対応できる3次元コンピュータグラフィックス処理技術が必要である。本研究の目的は、3次元コンピュータグラフィックスを用いたスーパーリアリティシステムについて検討し、その入出力システムおよび3次元可視化システムを試作することである。先ず、視覚の脳内表現の仕組みを考察し、人間が自然だと感じる3次元高精密画像をコンピュータで造り出す3次元可視化コンピュータ検討した。その結果、CG画像と実画像の融合を可能にするシースルー型ヘッドマウントディスプレイを3次コンピュータグラフィックスの出力装置に用いれば超現実感のある立体視が可能であることを確認した。しかし、現実感とコンピュータ処理速度の関係から、現実感を追求するとリアルタイム性が急速に悪くなり、人間にとってリアリティが失われる問題が起こることが実験により明かになった。 そこで、3次元物体の形状データに実画像テクスチャをマッピングすることにより高速3次元画像生成を行うことにより現実感環境をリアルタイム処理のもとで実現するシステムについて実験を行った。現在、実画像からテクスチャを切り出し3次元物体に形状データにマッピングする作業は、人間が行っており非常に時間がかかっている。本試験研究では、自動的に実画像から形状認識を行い、対応するテクスチャを切り出しマッピングする手法を提案し、試作実験を行いその有用性を確認した。しかし、超現実感を追求するには3次元画像データの高率の良い入力システムに必要な3次元形状計測法の実用化が今後の問題である。
|